Cicindela Disc KNR002
2000 yen
■収録曲
01. ベビースキンの世界紀行
02. サクラサクサクラ
03. 体液が、クロノグラフ。
04. 椛狩~赤の運命
05. Stereoboy Versus Stereotype
06. Post Position Proxy
07. ヲとといヲいで
08. 終末のひととき
日比谷カタン (Vocal & Guitar)
本間太郎 (Keyboard & Synthesizer)
渡部正人 (Drums & Percussion)
前田竜希 (Bass) M05
喜多直毅 (Violin) M04
佐藤芳明 (Claviola) M08
ゴールデン銀閣寺(Vocaloid producer) M02
■推薦文
アートだと思ったらクズ、クズだと思ったらアート、の振幅
~社会学者・宮台真司~
このアルバムに何かを感じたらすぐにライブを味わうべきだ。
そこには音楽と同じ厚みで日比谷カタンの言葉が満ちている。
これほどの名状しがたさに満ちた見世物を僕は他に知らない。
寺山修司的な小道具がなくてもライブの時空は見世物小屋だ。
的屋の大道芸の口上みたいに型にハマった人畜無害な節回し。
かと思って中身を傾聴すれば弱者を死に追い込むが如き毒舌。
高尚さ/卑属さ、傍若さ/繊細さ?相反するものの天こ盛り。
プログレやグランジや民謡や懐メロ歌謡などのノージャンル。
ガチだと思ったらフェイクだと思ったらマジガチの永久運動。
こういう表現なのかと規定しようとするとスルッと逃亡する。
繰り返されるのは「生まれて来なければ良かった」という口上。
この台詞を真に受けると「本気にしてたのね」と嘲笑される。
怪人20面相が生きた戦間期の光と闇は都市という見世物小屋。
近代へと驀進する帝大生の故郷には因習に満ちた両親がいた。
自由の中に不自由を見、自由をここではないどこかに探した。
日比谷カタンが召還する平成の光と闇は自意識の見世物小屋。
クソ社会が闇へと墜落する中、一瞬の夢を見ようとする抗い。
不自由の中に自由を見る代りに、クソ社会で一瞬の夢を見る。
だがその一瞬の夢たるや便所の落書きを凌ぐクズなのだった。
あなたは共感して「生まれて来なければ良かった」と思うのか。
それとも「カタンのライブに来なければ良かった」と思うのか。